独身男の暇つぶしブログ

現在、アラサーニートが公務員試験に合格するまでの過程を記録しています。

元キャリア官僚が、アラサーニートを使って誰でも公務員試験に合格できることを証明する記録(その7・東京都の専門記述試験対策)

 

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東京都I類Bの専門試験では、択一試験ではなく記述試験が出題されます。

 

今回は、もちから「東京都の専門記述ってどうやって勉強すればいいの?」と聞かれたので、そのことについてお答えします。

 

専門記述試験は択一試験に比べて対策がしにくいため、

「膨大なテーマをすべて覚えるなんて無理だ」

「どの科目を勉強したらいいかわからない。」

など勉強方法に不安を持つ方も多いかと思います。

 

ただ、論述試験がコツさえつかめば、択一試験よりも簡単に短時間で仕上げることができるので、しっかりと対策をして高得点を目指しましょう。

 


1 東京都1類B試験の専門記述試験

 

1 出題科目と試験時間は?

東京都1類Bの専門記述試験は、専門科目10題から3科目を選択し、1科目につき600~800字程度記述する試験です。
出題される専門科目10題の内訳は憲法民法行政法、経済学、財政学、政治学行政学社会学経営学会計学となっています。

試験時間は全体で120分ですので、1科目あたり40分を目安に、字数としては700字以上が一つの目安になります。

 

2 合格ラインは?

ここ数年の教養試験の易化傾向により、専門記述試験を対策を怠り、他の受験生に差をつけられるのは大きなリスクとなっています。

合格者の多くは3科目を全て完答していますので、目標としては3完を目指しつつ、どのような問題が出題されても最低2完は確実に記述できるように対策をしなければなりません。

 

このような話を聞くと、

「膨大な論点から、最低2問を完答しなくちゃいけないなんて大変じゃん。」

という声が聞こえてきますが、専門論述と専門択一を比べると、圧倒的に専門論述を合格ラインまで仕上げる方が楽で簡単です。

 

なぜなら、

・専門記述は、構成を整え、キーワードの説明を記述すれば合格ラインに達するので、専門択一ほどの細かな知識が求められない

・10科目中3科目を選択して回答すれば良いので、1つの科目を深く勉強する必要がなく、頻出のテーマにしぼって勉強するだけでよい

からです。


この2つの理由により、細かい知識を隅の隅まで覚えなくてはならない専門択一よりも少ない時間で仕上げることができるのです。

ただ、広く浅くとは言っても、科目ごとに論点は膨大にあるため、勉強しやすい科目を選択した上、科目ごとに出題されうる論点(ヤマ)を予想し準備する必要があります。
 ※もちろん、出題可能性のある全ての論点を押さえることが理想ですが、それには膨大な時間と労力がかかるため、ある程度ヤマを張ることになるのはやむを得ません。

 

「どの科目を勉強すればいいのか。」

「ヤマはどのように張れば良いのか」

 

東京都の試験を受けたことがない人や独学で勉強している人には考えにくいことなので、今回は、私が独断と偏見でおすすめの科目をランキング形式で発表してみました。

 参考になればと思います。

 

2 専門記述試験おすすめ科目ランキング

 

専門記述試験の鍵は、科目選択にあると言って過言はありません。
ここでは、おすすめの科目をランキング形式で発表し、その特徴とおすすめポイントを書いていきます。

第1位 憲法

専門試験の王道である「憲法」。これは記述試験になっても何ら変わるところはありません。出題問題も書きやすいものが多く、この科目を対策しない受験生はいないのではないでしょうか。記述の書き易さと裁判所事務官や国税専門官などの他の試験を併願する受験生にとっても必要な記述科目であることから1位となりました。

出題傾向としては、人権分野から出題されることが若干多いものの、基本的には人権と統治が交互に出題されています。

必ず交互に出題されるのではないので、両方学習することが求められますが、年度によって人権の統治の学習量の比重を変えた方が望ましいでしょう。

また、解答では、条文と判例に言及することが求められますので、これらを正確に覚えておかなければなりません。

 

【直近8年間の出題内容】

H28
外国人の人権について説明せよ。
H27
国政調査権の意義、性質、範囲と限界について説明せよ。
H26
私人間における人権の保障に関して、私人間への適用を認める2つの考え方とそれぞれの問題点について、三菱樹脂事件及び日産自動車事件の最高裁判決に言及して説明せよ。
H25
法の下の平等の意義について述べた上で、平等原則違反の違憲審査基準について、最高裁判所の尊属殺重罰規定違反判決に言及して説明せよ。
H24
条例の意義について述べた上で、条例の制定権と範囲と限界について、奈良県ため池条例事件及び福島市公安条例事件の最高裁判決に言及して説明せよ。
H23
生存権の意義を述べた上で、生存権の法的性格について、朝日訴訟及び堀木訴訟の最高裁判決に言及して説明せよ。
H22
表現の自由の意義を述べた上で、表現の自由を規制する立法に対する合憲性の判定基準のうち3つをあげ、それぞれについて説明せよ。
H21
違憲審査制の意義を述べ、違憲判断の方法について説明せよ。

 

 

第2位 行政学

東京都を受験する人は、行政学は絶対に準備しなければならない科目の1つです。

行政学は過去問の出題傾向を見ていればわかりますが、問題の出題に一定の周期性があることが多く、ヤマを張り易い科目となっています。

出されるテーマは東京都や特別区の過去問からの出題が多いため、これらの過去問には絶対に目を通す必要があります。

 

H28
リンドブロムのインクリメンタリズムについて、合理的意思決定に対する批判に言及して、説明せよ。
H27
行政組織におけるラインとスタッフについて説明せよ。
H26
稟議制について、長所と短所に言及して説明せよ。
H25
H25
行政委員会および審議会について説明せよ。
H24
行政組織における独任制及び合議制について説明せよ。
H23
メリット・システムと米・英・日の公務員制度の成立過程。
H22
我が国の内閣制度について、明治憲法下の内閣制度との違いにも言及しながら説明せよ。
H21
情報公開制度(意義、導入経過、情報公開法)。

 

 

 

第3位 政治学

政治学はとてもおすすめの科目です。この科目も行政学と同じように絶対に準備しなければならない科目の1つです。
暗記要素が強いため覚えるのが大変なことと、行政学の方が法学部生に馴染みがあり勉強しやすいことから3位となりましたが、過去に出題された問題が繰り返し出題されることも多く、勉強方法としては行政学と同じように東京都と特別区の過去問を確認すれば良いので、対策がしやすい科目と言えます。
政治学は択一での頻出テーマが記述でも出題されますので、択一の頻出テーマを一覧にしておくと良いでしょう。

 

【直近8年間の出題内容】

H28
ミルズの「パワー・エリート」について、リースマンの多元主義と比較しながら説明せよ
H27
ダールのポリアーキー論について説明せよ。
H26
圧力団体の意義及び機能を述べ、政党との相違点を説明せよ。
H25
H25
小選挙区制及び比例代表制の仕組みについて、それぞれの短所と長所に言及して説明せよ。
H24
政治的リーダーシップについて、特性理論および状況理論に言及して説明せよ。
H23
政党の意義、機能とサルトーリの分類について説明せよ。
H22
リヴァイアサン」で述べた政治思想について説明せよ。
H21
投票行動に関するコロンビア学派とミシガン学派について説明せよ。

 

 

ここまでは、必ず対策しなければならない3科目となります。

 

 

第4位 社会学

社会学もおすすめの科目です。行政学政治学と勉強する内容が重複する部分もありますので、これら2科目に加えて対策しておいた方がいい科目と言えます。

4位となった理由としては、行政学政治学に比べて出題予想がしづらく、年度によって難易度にばらつきがあるためです。また、単純に覚えにくいという理由もあります。社会学をどの程度対策するかについては、5位以降で述べる科目の得意不得意にも寄ります。5位以降の科目に苦手意識がある場合は、しっかりと対策を行いましょう。

 

【直近8年間の出題内容】

H28
家族の機能について、マードックの説を中心に説明せよ。なお、パーソンズの説についても言及すること。
H27
スペンサーの社会進化論について説明せよ。
H26
社会的自我に関するG.H.ミード及びC.H.クーリーの理論について、それぞれ説明せよ。
H25
H25
バージェスの同心円地帯理論について、同心円地帯理論に対するホイトの主張や、ハリスとウルマンによる批判にも言及して説明せよ。
H24
デュルケムの主張した社会的事実について述べた上で、デュルケムの自殺論について説明せよ。
H23
コントによる社会静学及び社会動学について述べた上で、コントの三段階の法則を説明せよ。
H22
タルコット・パーソンズAGIL図式について説明せよ。
H21
フェルディナント・テンニースによる社会集団の類型について説明せよ。
平成25年度のような地雷の年度もあり、難易度の山がかなり激しい科目ですが、その他の年度は択一でも超頻出テーマですので、書きやすいかと思います。
択一で社会学が苦手と感じている人も、記述ではメインに置いてもいい科目だと思います。

 

 

第5位 経済学

経済学は択一で勉強しているならかなりおすすめの科目です。なぜなら、経済学の記述は図が書けるので、すべて文字で説明する必要はなく、図で字数を稼ぐことができるからです。また、他の専門科目と異なり覚えることが少ないので、択一試験で勉強した人は少ない時間で対策することが出来るので、準備することをおすすめします。
ただ、東京都専願でまったく経済学を勉強したことがない人は、一通り理解するのにある程度の時間がかかってしまうので、選択されない方が無難かと思います。

 

【直近8年間の出題内容】

H28
市場での自由な取引だけでは望ましい資源配分が実現しない場合を3つ挙げ、それぞれ説明せよ。
H27
生産物市場における独占企業の価格及び生産量の決定について、完全競争市場との違いに言及しながら、図を用いて説明せよ。
H26
金融政策の効果について、流動性の罠に言及しながら、IS曲線とLM曲線を示した図を用いて説明せよ。
H25
損益分岐点及び操業停止点について、図を用いて説明せよ。
H24
ライフサイクル仮説の意義を述べたうえで、ライフサイクル仮説について図を用いて説明せよ。
H23
需要の価格弾力性について、図を用いて説明せよ。
H22
新古典派経済成長モデルにおける定常状態について、マクロ生産関数Y=(K,L)を用いて説明せよ。ただし、Yは生産量、Kは資本ストック、Lは労働供給量をそれぞれ表すものとする。
H21
外部不経済について、市場メカニズムでは効率的な資源配分が達成できないことを図を用いて説明し、ピグー税及びコースの定理についても述べよ。
過去の出題からわかるように、図を用いて説明する問題が多く出ているので、比較的絞って対策しやすいと思います。
また、図を用いてという指定がなくても図を用いて構いませんので、ガンガン図を入れていきましょう。

 

 

第6位  財政学

経済学と同じように図を用いて答案を作成できるため、経済学や財政学を択一で勉強した人にはおすすめの科目であると言えます。
ただ、財政学を選択することを考えている人は、論点を当てるのが少し難しいため準備する論点の数は多くなってしまうことを理解しておきましょう。
また、東京都専願などで財政学を全く勉強していない人も、財政学は経済学と異なり、理解が不十分でも暗記である程度対応できる科目なので、選択することを考えてもいい科目だと言えます。

 

【直近8年間の出題内容】

H28
地方財政計画について、その概要及び役割を説明せよ。なお、歳入・歳出の公正についても言及すること。
H27
マスグレイブの財政の3機能について、具体例を挙げながら説明せよ。
H26
予算の意義を述べた上で、予算原則のうち、完全性の原則、単一性の原則および限定生の原則について、それぞれ説明せよ。
H25
H25
租税負担の配分原則である利益説および能力説について、それぞれ長所と短所に言及して説明せよ。
H24
市場の失敗を説明した上で、公共財の特徴及び種類について説明せよ。
H23
地方税の原則について説明せよ。
H22
リカードの中立命題及びバローの中立命題について、それぞれ説明せよ。
H21
地方交付税制度について、その目的及び機能を述べ、普通交付税の算定方法について説明せよ。

 

第7位 経営学

行政学政治学社会学経営学の中でも、1番対策がしにくい科目と言えます。
答案が書きにくい問題が出題されるのが多く、経営学を大学で勉強していた人は対策をしても良いと思いますが、それ以外の人は対策をしないか、してもあまり時間をかけすぎないようにした方が良いと思います。

 

【直近8年の出題内容】

H28
事業部制組織について、長所と短所に言及して説明せよ。
H27
人間関係論について、ホーソン実験に言及して説明せよ。
H26
バーナードの組織論について、権限受容説に言及して説明せよ。
H25
ボストン・コンサルティング・グループの開発したプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントについて、その問題点にも言及して説明せよ。
H24
コトラーの競争地位別戦略について説明せよ。
H23
サイモンの意思決定論について説明せよ。
H22
SWOT分析について説明せよ。
H21
ドラッカーの「顧客の創造」について説明した上で、彼が主張した「企業の2つの基本的な機能」について説明せよ。

 


第8位 民法

専門記述での選択はあまりおすすめしません。民法の出題範囲は、総則、物権や債権を合わせると論点が膨大となり対策に時間がかかるため、コストパフォーマンスが悪い科目です。過去の出題傾向から、大胆に問題を予測し、範囲を絞って対策するのが望ましい科目と言えます。

 

【直近8年間の出題内容】

H28
通謀虚偽表示の意義について述べた上で、効果について説明せよ。
H27
不法行為の意義を述べ、一般不法行為の成立要件について説明せよ。
H26
債権者代位権の意義、要件、行使及び効果について説明せよ。
H25
動産の即時取得の意義、要件及び効果について説明せよ。
H24
時効の中断について、時効の中断事由に言及して説明せよ。
H23
保証債務の意義及び性質について説明せよ。
H22
民法第177条に規定する不動産物権変動の対抗要件及び第三者の範囲について説明せよ。
H21
表見代理制度の意義を述べ、表見代理の3つの類型についてそれぞれ説明せよ

 


第9位 行政法

民法と同じ理由で、行政法を選択することはあまりおすすめしません。論点が多い上に受験生が行政法という法律の内容をイメージしにくいこともおすすめしない理由となります。

 

【直近8年間の出題内容】

H28
行政手続法に定める「行政指導の中止等の求め」及び「処分等の求め」について、それぞれ説明せよ。
H27
行政行為の附款について説明せよ。
H26
行政上の強制執行の意義を述べた上で、行政上の強制執行の種類を4つあげ、それぞれ説明せよ。
H25
行政上の不服申立ての意義を述べた上で,行政上の不服申立てに係る教示制度について説明せよ。
H24
行政行為の瑕疵について説明し、あわせて行政行為の瑕疵の治癒及び違法行為の転換についても言及せよ。
H23
行政裁量について、司法審査による統制の観点から説明せよ。
H22
行政立法について、その意義を述べた上で、法規命令と行政規則とに分けて説明せよ。
H21
行政手続法に定める意見公募手続の制度について、地方公共団体への適用にも言及して、説明せよ。

 

 


ランク外 会計学

国税専門官が第一志望で、会計学の勉強をしっかりしている人にはおすすめですが、理解しにくく暗記しにくい科目なので、それ以外の人は対策しない方が良いでしょう。

 

 

以上10科目を独断と偏見でランク付けしてみました。

もちと話し合ってないので、まだ、どの科目を対策するかは決めてはいませんが、

主要科目

憲法行政学政治学社会学

 

サブ科目

財政学・経営学民法(・行政法

 とすることを提案しようかと考えています。

 

各科目の出題予想や論点整理については、もちが本格的に専門記述を勉強する時にまとめたいと思います。

 

 

3 具体的な対策の方法について

まだ、勉強を始めてもいないので、詳細な対策の方法については、その時にお話しすることとしますが、大雑把に専門記述をどのように対策をすればいいのかについてもちから教えてほしいとリクエストがあったので、簡単に説明したいと思います。

 

1 どういう答案を書けば良いかについては、採点者の視点に立って考える。

専門記述においては、①構成を整え、②キーワードを説明することが重要です。
答案を採点する人は、非常に多くの答案の添削をおこなっているため、答案1つ1つにかける時間は受験生が思っている以上に短いです。
そのため、採点者が答案を見たときに最初に確認する点は、

①答案として「形」になっているものであるか。
 すなわち、「構成が整っているか」です。

②その後、「重要なキーワード」の説明がなされているかについて確認します。

いくら、丸暗記した条文や判例を書き写したとしても、答案として「形」が整っていなければ、高得点はとれません。
どういう流れで答案を作成すればいいのかについて、過去問や問題集の模範解答を参考にして、日頃から意識付けしていきましょう。

 

2 具体的な勉強方法

答案の「形」を意識付けした後は、具体的な勉強を行っていきましょう。

 

① 科目ごとに過去に出題された問題を研究して傾向を調べます。

 ↓

② 傾向を分析後、試験に出題されうる論点を予想し、リストアップします。

 ↓

③ リストアップした論点の模範解答を、市販の参考書や問題集から拾ったり、自分で作成します。

 ↓
④ 模範解答を覚えます。(6割目標)

 その際、各論点について、何も見ない状態で答案の構成と重要なキーワードを書き出せるよう繰り返し勉強します。
 勉強した内容が定着してきたと感じたら、勉強した論点を独り言で良いので説明できるか確認し、出来なければ何度も繰り返します。
※ この時点で、模範解答の6割分ぐらいの内容を説明できるようにしましょう。

 ↓

⑤ 模範解答を覚えます。(8割目標)

 6割程度の暗唱ができる状態になったら、次は8割程度の内容を暗唱できるように細かく覚えていきます。
 専門記述は完璧なキーワードの説明は求められないので、出題可能性が最も高い論点以外はすべて8割程度の内容を記述できる状態を目標として学習しましょう。
※ 出題可能性が高いと予想される論点については、丸暗記しましょう。



記述試験の対策は、いかに過去問を研究して出題予想をするかです。

 

この部分は、非常に重要であり難しいところなので、予備校の講師にまかした方が間違いありません。

ただ、予備校の予想も絶対ではありません。

もちの受験の場合は、間違いがあってはいけないので、予備校の講師の出題予想とともに、私も過去問を研究して出題予想をしようと考えています。