※ この本はとてもオススメなので、読んだことない方は本屋で読んでみて下さい。
今回は、「受かる勉強法・落ちる勉強法」について、お話ししたいと思います。
もちを見ていて気付いたことや、現役時代に周りの受験生を見て感じていたことなどをまとめてみました。
ここで取り上げる勉強方法で勉強している人は、結構ヤバいかもしれません。
1 勉強法チェックシート
YES・NOで答えて下さい。
1 試験に合格するために、自分に何が足りていないかよくわからない。
2 勉強するとき、その日にどこまで勉強するか決めていない。
3 予備校の講義は聞いているけど、あまり問題集は解いていない。
4 問題集は1回解けば十分だ。
5 様々な問題に対応するため、色々な問題集で勉強している。
6 完璧主義なので、問題集の問題は全部解きたいタイプだ。
この問いに1つでもYESと答えてしまっていると、かなり危険です。
なぜ危険なのか解説していきます。
1 試験に合格するために、自分に何が足りていないかよくわからない。
○解説
公務員試験の範囲は膨大です。
限られた時間の中で、最高の結果を出すためには、常にコストパフォーマンスを意識した勉強をしなければなりません。
コストパフォーマンスを意識するとは、すなわち、
・試験で出題される問題を正答するために、どういった知識を習得すれば良いのか
・試験に頻出な分野の傾向を知り、習得する知識の優先順位を決めているか
の2点を意識することです。
例えば、東京都の専門記述の憲法を勉強しようと思い、
基本書を隅々まで読んだ後、自分で重要そうな論点や市販の論文対策問題集の論点をノートにまとめて勉強する。
東京都の過去20年分の過去問を確認し、過去の傾向から試験では、人権と統治どちらが出やすいのか予想し、出題されうる論点を予備校の対策講座や自分でまとめた後、答案の構成に気をつけながら、重要な定義や判例を暗記していく。
どちらが受かりやすいでしょうか。
試験に合格するためには、
・試験のレベルを過去問で確認し、
・そのレベルまでたどり着くには自分にどういった知識が足りていないのかを分析し、
・その知識を効率的に習得するためにはどのように勉強したらいいのか
を考えなければなりません。
勉強する前から貴方が合格するかは決まっているのです。
2 勉強するとき、その日にどこまで勉強するか決めていない。
○解説
勉強は常に逆算です。
自分に何が足りていないのかを分析した後は、その知識を習得するために、
月ごと週ごと日ごとの課題を自ら設定します。
その課題が終わったら遊んでも良いですし、その課題が終わらなければ、ご飯も食べずに勉強しましょう。
いまいち集中できなかったりやる気がない人は、その日何をやらなければならないのか分かっていないからかもしれません。
その日の課題が終わらなければ、ご飯が食べれないとなれば、いやでも集中して勉強するのではないでしょうか。
3 予備校の講義はちゃんと聞いているけど、あまり問題集は解いていない方だ。
○解説
これは、論外です。
予備校の講義を聞いているのは、問題演習をスムーズに行うためです。
講義を聞くだけでは、問題は解けません。
逆に言えば、問題が解けるのであれば、講義を聞く必要はありません。
問題を解くために講義を聞いているということをちゃんと理解しましょう。
試験は問題を解いて正解しないと絶対に受かりません。
4 問題集は1回解けば十分だ。
○解説
人間はすぐに忘れます。
過去の失恋も昨日の晩ご飯も。
1回問題集を解いただけで、全て記憶できる頭の持ち主であれば、公務員になるのはもったいなさ過ぎるで、他の道を探した方が良いでしょう。
人間は忘れる生き物であるということを理解して、問題集は最低でも3回は解き直しましょう。反射で答えが出てくるまで仕上げるのがベストです。
5 様々な問題に対応するため、色々な問題集で勉強している。
○解説
不安な人はやりがちですが、絶対にやってはいけません。
1冊の問題集をしゃぶり尽くして下さい。
どうしても不安な方は、他の問題集に手を出す前に、1冊の問題集をしゃぶり尽くして過去問を解いてみてください。
絶対に解けるはずです。
解けない場合は、十分にしゃぶり尽くしていないので、もう1度その問題集を始めからやり直して下さい。
解けた場合は、他の科目をやってください。
真面目でコツコツ勉強しているのに、どこも受からなかった人はこのタイプが多かったです。
※ ここでいう問題集は、畑中敦子シリーズなどの理解本ではなく、ひたすら問題が掲載されている問題集のことです(スー過、クイックマスター等)
6 完璧主義なので、問題集の問題は全部解きたいタイプだ。
○解説
最初にもお話ししましたが、公務員試験はコストパフォーマンスが命です。
過去の出題傾向を分析して、頻出の分野から優先的に勉強しましょう。
どこまでムダ(あまり重要ではない)を削れるかが重要です。
2 最後に
かなり偉そうなことを言ってしまいました。
ただ、私の周りで、こうしたことをしていた人が落ちていったのも事実です。
ムダなことをやってしまっては、いつかは受かるかもしれませんがスマートとは言えません。
適切な仕分けを行い、効率よく短時間で合格するための学力を身につけましょう。