独身男の暇つぶしブログ

現在、アラサーニートが公務員試験に合格するまでの過程を記録しています。

Grouponのスカスカおせち事件から約7年。今回、改めてGrouponのクーポンを検証してみた。

f:id:keito1031pome:20171104131357p:plain


Grouponのスカスカおせち事件。懐かしいですね。

その当時は、めちゃくちゃお得なクーポンがいっぱいあって、よく購入していたのですが、あのおせち事件を機に利用するのをやめていました。

先日たまたま、友人と居酒屋に行った時に、友人がGrouponで安く予約してくれたのを見て、あのおせち事件から7年経ったGrouponの今を検証してみることにしました。

 

1 Grouponとは?

Grouponは、アメリカに本社を置いている、共同購入型クーポンサイトの1つです。

共同購入型クーポンサイトとは、飲食や宿泊、美容といったサービスや商品の割引クーポンをネット上で売買するサイトのことを言います。

Grouponのサイトを見ると、50%〜70%OFFのクーポンがごろごろしていて、なんてお得なサイトなんだと最初は感激しますよね。

ただ、こうしたお得なクーポンを発行するためのカラクリがあって、このカラクリに気がつかず、OFF率に気を取られすぎていると、スカスカおせち事件のようなトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあるのです。

 

2 スカスカおせち事件とは?

長い年月が経っているので、改めて、あの事件について簡単に説明します。

スカスカおせち事件の概要

2010年末に横浜市の企業でカフェを経営し、水口憲治が代表を務める「外食文化研究所」が、グルーポン・ジャパンを通して1万円(定価の半額という設定)で販売したおせち料理の宅配(500セット)について、「傷んでいる」「内容が広告写真と違いすぎる」など、多数の苦情が発生した。宅配された料理は箱の容積に比べて内容量が極端に少なく、購入者がこの料理の写真をインターネット上にアップロードしたことで騒動となった[。グルーポンは翌2011年1月5日に謝罪を発表。購入者に対して販売金額の1万500円を返すことと、5,000円相当のお詫び品を送ることを決定した。この件について2011年1月6日までに横浜市や神奈川県・農林水産省が、製造元の外食文化研究所に、衛生面での懸念から立ち入り検査を実行した。2011年1月8日には消費者庁が、外食文化研究所の事情聴取を行うことを決定。消費者庁は2011年2月22日に、景品表示法の優良誤認及び有利誤認に当たる、として外食文化研究所に措置命令を行うとともに、グルーポン・ジャパンに対し、価格表示(今回の例、20,000円→10,000円で20,000円の根拠無し)が景品表示法違反を惹起することのないように、ウェブサイトの運営に留意するよう要請した。

※ wikipediaより 

 

f:id:keito1031pome:20171104135113j:plain

f:id:keito1031pome:20171104135124j:plain

f:id:keito1031pome:20171104135134j:plain

まさにスカスカおせちですね。

こんな商品が年末に届いたら年も越せないですよね。本当に許せないです。

ただ、このおせちは論外としても、Grouponのサイトにはまだまだ、価格表示が景品表示法違反に該当するような怪しいクーポンが存在しています。

 

3 消費者庁がGrouponに要請した景品表示法の遵守とは?

景品表示法とは

景品表示法は、正式には、不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)といいます。
消費者なら、誰もがより良い商品やサービスを求めます。ところが、実際より良く見せかける表示が行われたり、過大な景品付き販売が行われると、それらにつられて消費者が実際には質の良くない商品やサービスを買ってしまい不利益を被るおそれがあります。
景品表示法は、商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限することなどにより、消費者のみなさんがより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守ります。

※ 消費者庁HPより

 消費者庁HPの説明がわかりにくいので、簡単に説明し直しますと、

2万円のおせちを50%OFFのクーポンで1万円にして販売するよ!

というGrouponの価格表示は、

そもそも2万円とした価格設定に根拠がなく(1万円の価値しかない)、それを信じた客に不利益を及ぼすからやめてね!

ということです。

 

では、なぜ、このようなことが起きてしまうのでしょうか。

Groupon(共同購入型クーポンサイト)のカラクリを調べてみます。

 

4 Grouponのカラクリ

1 ビジネスモデル

Grouponのビジネスモデルは非常にシンプルで50%以上の割引クーポンをGrouponのサイト上で販売するものです。

Grouponが仮に50%の値引きをクーポン利用客に対して行う場合、店舗側は売上が50%になり、さらにそこから広告宣伝費や手数料として売り上げの50%をGroupon側に支払う必要があります。

店舗側は定価の25%で、100%のサービスを提供しなければなりません。

イメージがつきにくいと思うので、簡単な例で考えてみます。

1万円のコース料理を50%引きで販売すると、5000円。Grouponに売り上げの半額2500円支払うとしたら、店舗側には2500円しか入りません。

飲食店の原価率はおよそ30%と言われていますので、店舗が赤字覚悟だと店舗だけが損害を被る事になりますが、店舗がクーポン利用客から収益を得ようとすれば、定価1万円のコース料理に原価750円分の料理しか提供できないようなことが起こりえます。

 

普通は、定価1万円が50%OFFと言われれば、5千円で1万円分のサービスを受けられてラッキーと思いますよね。

 

ただ、1部の店舗では、

5千円のサービスの定価を1万円と表示して、5千円分のサービスしか提供しない店

があります。

 

こうした、お店に行ってしまうと、せっかくクーポンを使う意味が無いですよね。

なぜ、このような事が起こるのかを説明する前に、店舗がGrouponにクーポンを載せる理由を考えてみます。

2 Grouponにクーポンを載せる店舗の思惑

通常は、店舗がクーポン利用客から利益を得ようとして、Grouponにクーポンを載せることはありません。

店舗がGrouponにクーポンを載せる理由は、 

 

店舗のサービスを体験してもらい、その存在を認知してもらうためです。

 
クーポンは前売り制となっているため、その購入者には確実に来店してもらうことができます。飲食店はともかくネイルサロンや美容整形クリニックなどは、店舗が都市部に乱立しており、なかなか店舗の存在を認知されません。そのため、最初は店舗が赤字覚悟でサービスを提供し、そのサービスに満足したお客様にリピーターになってもらうために、クーポンを載せるのです。

誰でも地元で「お店の存在は知っていたけど、入る機会が無かった。」というお店はいくつかあると思います。店舗の思惑としては、Grouponに格安のクーポンを載せる事で、そういった新規客にリピーターとなってもらおうと考えているのです。

 
つまり、Grouponのクーポンの多くが、1部の問題のあるクーポンを除いて、お試しで利用するには、とてもコストパフォーマンスの良い商品となっています。

では、この1部の問題のあるクーポンとは、どういった物なのか説明します。

3 不当な価格の二重表示が行われているクーポンがある。

Grouponのクーポンは、そのほとんどが、店舗側が新規客を開拓するために赤字を負担していることから、とてもお得なクーポンであると言えますが、なかには消費者庁が規制している価格の二重表示に当たると考えられるようなクーポンもあります。

 

その特徴としては、

・同じクーポンを繰り返し載せている

・クーポン利用後の料金が店舗のHPのサービス料金と変わらない

ことが挙げられます。

 

そして、こうした事をしている店舗傾向として、

クーポン利用客をリピーターにさせる事が出来ず、また、店舗の規模としては比較的小規模であることが言えます。

 

なぜ、このような店舗が、価格を不当に表示して、Grouponで集客を行っているのでしょうか?

それには、Grouponにクーポンを載せる店舗のリスクが大きく関わっています。

 

4 店舗のリスク

店舗にとって、Grouponにクーポンを載せて収益を得るために、何よりも重要な事は、クーポン利用客がリピーターになるかという点にあります。
実質定価の約半額で同じサービスを提供することを求められますので、クーポン利用客に対して黒字でサービスを提供できる店舗はほとんどありません。
この赤字分は、店舗のサービスを体験してもらい、店舗の存在を認知してもらうためのGrouponへの広告費として考えなければいけません。

しかし、店舗に新規客がリピーターになるほどの魅力を有していない場合、店舗にリスクが生じます。

例えば、その店舗が飲食店であれば、料理が美味しかったり、サービスの質が良かったり、料金が安かったり、元々、その飲食店にポテンシャルがあるものの、認知がされなかったような場合は、Grouponによる広告は非常に大きな効果を発生します。

ただ、中小規模の飲食店の多くが、他と差別化できるような魅力に欠けています。

 

Grouponのクーポンは、他の広告と異なり、クーポンが利用さればされるほど赤字が膨らんでいきます。

そうした店舗は、Grouponへの広告を掲載をやめれば良いのですが、次第にクーポン利用客から収益を得ようとして、定価の金額を吊り上げて、実質的には通常の金額と変わらない金額でサービスを提供しようとしたり、料金を安くした分、料理の品数を少なくして収益を得ようとするのです。

 

その最たる例が、スカスカおせち事件です。

f:id:keito1031pome:20171104163405j:plain

f:id:keito1031pome:20171104163358j:plain

 このような被害を防ぐためには、店舗側がGrouponの利用客に対して赤字覚悟で100%のサービスを提供する気があるのかをクーポン利用客側が判断しなければなりません。

 

5 Grouponのクーポンの選び方

1 名の知れた店を選ぶ

1番確実で単純な答えは、みんなが知っているようなお店を選ぶ事です。

こうした組織基盤がしっかりした会社は、定価を高く設定するようなセコいことはしません。

Grouponをチェックしていると、こうした大企業でも驚くほどお得なクーポンがあるので、定期的にチェックする事をおすすめします。

 

f:id:keito1031pome:20171104164443j:plain

f:id:keito1031pome:20171104164522j:plain

f:id:keito1031pome:20171104164532j:plain

 

2 地元の飲食店を選ぶ前にHPで確認する。

Grouponで近くのお店がヒットしても、すぐにクーポンを購入してはいけません。

そのお店のHPからコース料金を比べて、いくら安くいのか、また、どのような品目なのかを確認した方が良いです。

もしかしたら、クーポンを使っても、HPに記載されている料金と変わらない場合があるので、そういう場合はクーポンを利用する事を避けましょう。

傾向としては、都心部の居酒屋などに多い気がします。

 

3 ずっと掲載されているクーポンは避ける。

ずっと掲載されている場合、そのクーポンで利益を得ようとしている可能性が高いです。わざわざGrouponからクーポンを購入しているのだから、お得なものを選びたいですよね。

店舗側が赤字を負担しないのであれば、その赤字はクーポン利用客が負う事になります。

普通に美味しいお店に行きましょう。

 

4 割引額が高すぎるクーポンは避ける。

Grouponを見ていると明らかに割引額が高すぎるクーポンがありますが、そういうクーポンで旅行やコース料理に関するものについては避けた方が安全だと思います。

美容関係は、継続客が見込みやすいことから割引額が高くなっていても納得できますが、旅行で明らかに安いのは少し不安ですよね。

どうしても利用してみたい場合は、じゃらんなどのサイトと比較した上、購入する前に店舗に電話でサービス内容に変わりがないか確認した方が良いと思います。

 

6 まとめ

友人が使用していたのを見てから、私の中でGroupon熱が強まってしまい、居酒屋や英会話スクール、各種チケットなど様々なクーポンを購入していますが、今のところ、どれも外れはありません。

 

この記事で書いた事に気をつければ、とてもお得に色々なお店に行けますので、是非、皆さん利用してみてはいかがでしょうか。